丸亀町商店街(香川県 高松市)

日本が直面する少子高齢化、分散した市民を魅力ある商店街近くに移動させる大胆な取り組みは良いお手本に。

調査日 2015年2月

分散すると、行政が抱えるコストも膨大に、効率と効果を上げる起爆剤に。

香川県高松市、人口約42万人の都市は、四国の中でも経済の中心地で近年はうどんブームで多くの観光客も訪れる街です。ここには、アーケードを完備した道幅約12mくらいの立派な商店街が数多く並んでいて、それぞれ賑わいを見せています。しかしながら、同時に高齢化も進み、郊外での一人暮等も多く、行政的には効率が悪くコストもかかる日本の典型的な住宅事情は、高松でも例外ではありません。同時に、中心地に商店街があっても、そこまで買いにくることもままならず、折角リニューアルしても消費が伸びにくいという観点もあり、商業者を悩ます要因になっていました。

それなら、お客様を持って来よう!

そこで、丸亀町商店街が練り上げた画期的な方法は、商店街を再開発し同時にマンションを併設し、住民の移動を促進し、商店街の顧客になってもらう方法を取りました。定期借地権付きのマンションで、住みやすい価格帯にして、郊外からの移動を促進しました。ここには、病院なども併設されているので、買い物以外の心配事も解決するアイデアが盛り込まれています。行政側にも市民が集中して住むと、サービスも効率よくなり財政面での大きなメリットが生まれてきます。行政も商業者にも利点がある画期的な取り組みだと思います。

明るく開放的、お洒落で買い物が楽しくなるような商店街に変貌

第一印象は、地方都市にロスアンジェルスのハリウッド近くのロデオストリート(ショッピングモール)が引っ越してきたような雰囲気であり、一気に華やかになる。シンボルのドームは、イタリアミラノのガレリアの雰囲気をもつ、歴史の重さは、まだ感じることが出来ないが、上手く従来の商店街と調和が出来ている。道幅が12mくらいと広い商店街同士の連結部分なので、この巨大なドームが完成できたし効果が高まった。ドームの下で待ち合わせというような待ち合わせスポットになるし、誰でも迷わずに行けることが商店街のシンボル(今では高松市内の商店街のシンボルになっているでしょうが)として大成功していると思います。このことは、商店街のシンボルを何にするのか?というこれからのあり方に、良いヒントを与えているものだと感じます。

シンボルのドームの周りには、有名ブランドが並ぶ

シンボルのドーム沿いには、ルイビトン、コーチ、ティファニー、ギャップなどが並びます、これらはすべて三越百貨店の経営になっています。普通であれば、ルイビトンやティファニーなどは高松には出店しないと思います。三越は、高松に出店して長く、出店時は「なぜ、高松?」と言われたくらい不思議な早期出店だったそうです。その三越が力を入れて、ブランド店を出店したことで一気に丸亀町のブランドは上がり、一線を画したものになっています。今後、どこまで、このブランド店の経営が成り立つかは分かりませんが、ブランド店の本社が経営するより三越がやる方が長く続くとは思います。

他の商店街も含め、ゴミも落ちていない。市民や商店主の髙い意識を感じます。

高松市内の商店街を回り感じたことは
1) 清潔で整備されていること
2) 住民が礼儀正しい
3) アーケード商店街であるが、すべて明るい(道幅広い、天井透明)
4) 店舗前に違法陳列がない
5) 放置自転車がない
6) 商店街内にゴミなどが落ちていない
7) 道路面(床面)も非常にきれい
8) シャッターや店舗に落書きがない
9) 物販店が他地域と比べ多い
10) 商店街と歓楽街が分けられて、安心して買い物ができる環境
11) 街路灯広告が、アーケード内にもあり進んでいる
12) 空き店舗が少ない

これらはすべて「住民意識」と「商店意識」から発生しているものと思います。四国は、弘法大師の生まれた所でもあり、お遍路さんも多く観光客も多い、弘法大師の意思を受け継ぎ、お遍路さんにも恥ずかしくないような街作りという住民意識が非常に崇高であることから築き上げられていることだと感じます。同様のことは、愛媛県の松山でも以前感じました、四国に共通する「美徳」ではないかと感じます。







R300P1020013.JPGシンボルのドーム
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