京都錦市場の記憶に残るお店 「京丹波」さん
人気の場所は常に競争も厳しい、お客様に足を止めてもらって興味を持たせ、買ってもらう努力が素晴らしい、アイデアも詰まっています。

伝統や名産というだけでは商売は続かない、絶えず演出を考え続ける努力が出来る所が売上を伸ばし、伝統を守っていける。

京都錦市場 (267).jpg京都の錦市場は歴史も古く、地元京都の台所として長く繁栄してきた。 数十年前には、地元にスーパーの進出計画もあったが、この錦市場で働く人を中心に団結して、何とか阻止もでき、今また観光客にも高い人気を誇るようになりました。(錦市場の商店街レポートは http://prostage.biz/nishiki.html)
この約400mの錦市場には、食材を中心にしたお店が約100店並んでいます。人気のある場所は、人もたくさん訪れますが、競争も同時に厳しくなってきます。 調査して回ると、観光客を強く意識したお店もありますがが、そうでないお店もある。(商店街としては、観光客も大きなチャンスとして受け取り、努力もされているのは良く分かりました)
その中で、特に印象が残った「京丹波」さんを紹介してゆきましょう。
この「京丹波」さんは、流石専門店という「味」はまさに京都らしい味で、名産物を扱うお店に相応しいと感じましたが、それだけでなく演出や販促も素晴らしく、錦市場の代表看板店だと強く感じました。

Facebookやtwitterで「口コミ」が拡げてもらいやすくなる方法

 「京丹波」さん、京都の名産:丹波の栗をメインで扱うお店

この錦市場で、人一倍活気があるお店「京丹波」さんは、非常に多くの人で賑わい、店舗も大きいだけでなく、お客様の興味を引きやすい演出やディスプレイなどが施されていて非常に印象に残った。
その方法は

①明るく元気、大きな声とユーモアたっぷりの掛け声に引き寄せられる。

京都錦市場 (255).jpgこれぞプロ 錦市場で一番元気で明るい。写真の男性がその方 とにかくユーモアがあり話も上手いしテンポが抜群、「これぞプロの呼び込み」と思わず唸るほど、お客様の気持ちを掴んでお店に誘導している。 これが、強引でも何でもなく、とにかく上手い。企業の営業マンであったなら、間違いなくトップの成績を取ると思いますが、「笑顔」と「大きな声」と「ユーモア」でお客様を虜に出来ているし、 殆どのお客さんと会話をされています。通常では、呼び込みの方だけが元気が良くても お客様は黙ってお店に入るパターンが多いのですが、彼の場合は、お客様も反応し、「会話」が成立しています。会話があると、「親近感」が湧き、知らず知らずの内に「よそ者」から「応援者」に変わります。 彼のお陰で、お客様がこのお店の応援者になったような雰囲気になり、楽しいお買い物が始まります。 やはり「元気」「笑顔」「ユーモア」「親近感」は非常に大切な要素だと思います。 その彼に、炒りたての「丹波栗」を「食べてみて!」と言われて渡されてしまうと、殆どの人は「買おう」と意思を固めています。 
彼とも少しお話が出来ましたが 「錦市場を大切に考えている」という気持ちが、強く届いてきます。
 「錦市場を活気ある市場にしたい、そのために元気を出して一人一人のお客様を大切にしている まさに『一期一会』なんです」と話されていた事も印象に残りました。 こんな人が、錦市場の活気を守り、それが「伝統ある錦市場」の強い魅力に繋がって行くんだろうなと思います。

②「巨大キャベツ」に驚き、写真を撮り、友人にも口コミを拡げたくなる。
  想い出にも強く残り錦市場を忘れなくなる

京都錦市場 (256).jpgこのお店の奥に、非常に「巨大なキャベツ」が置いてありました。 「記念写真用」と大きなPOPが掲げられていて、多くの人がそのキャベツを見て大きさに驚かれ、写真に収めていた光景がありました。私も、一枚残しました。
このお店は京都の名産の「丹波の栗」を扱うお店でキャベツは全然関係ありません。 
何故巨大なキャベツがあるのでしょう?
ここが大切な所ですが、観光客はカメラを必ず持っていますし、今では携帯電話にもカメラ機能が付いています。ここを訪れた観光客が、買物をして この巨大キャベツの写真を撮ると、旅行を終えて家路に着いた後必ず友達に見せたくなります。また、今はソーシャルネットワークの時代でFacebookやTwitterで友人に写真を送り、その時に「京都の錦市場の栗屋さんが面白いぞ」と口コミをしたくなってきます。
つまり、巨大キャベツはその宣伝のためのネタであり投資なんですね。何とも効果が高くて、費用は最小限のとても賢い販促手段だと感心しました。
また、口コミをしない人でも、「巨大キャベツ」と一緒に写真を撮る事はあまりない経験なので強く「記憶」に残ります。 観光で錦市場に来てくれた事に対するお店の感謝の表れなのです。これは大変素敵な「サービス精神」だと思いませんか?

京都錦市場 (388).jpg今の世の中は、インターネットが普及し殆どの人がメールやSNSを利用しています。昔の手紙の時代ではありません、気軽な話の題材が日本中、いや世界中を駆け巡る事が多いのです。 まさに、それには巨大キャベツは「最高の材料」ではないかと思います。
それも、「お店を何とか元気にしたい、有名にしたい、お客様に喜んでもらいたい」という錦市場に来てもらった事に感謝する熱い想いで考えつかれたアイデアだと思います。 
こんな熱い想いの人がいっぱいの錦市場は、これからも魅力が増幅してゆくのではないでしょうか?

決して難しい事ではありません、やれる事から始めれば良いと思います

①元気にお客様に呼び掛け、会話をすること 
②何か記念に残り、伝達(口コミ)などをしやすくなる材料を探して演出すること
探せば貴方の周りにもいっぱいあると思います。
 始めるか?何もしないか?は大きな違いを作ります、最初から「最善」を見つけるのではなく、小さな事から始める事で充分です。