人気の「黒川温泉」のおもてなしの気持ち

九州は温泉の宝庫、その中でも熊本県にある「黒川温泉」は、その「温泉の持つ独特の雰囲気、泉質、お宿の質の高さなどがあるが、やはり感じるのは、「お客様をもてなす気持ち」の強さ。

map.png黒川温泉公式HPでダウンロードした地図 手作り感があり とても優しい気持ちに包まれます  http://www.kurokawaonsen.or.jp/日本は火山列島なので、あちらこちらに温泉があるが、特に九州は温泉の宝庫である。
大分の別府温泉、湯布院や鹿児島の指宿温泉などは全国的にも有名だが、熊本の「黒川温泉」は特に、「別格的な温泉」として評価が高い。 
この「黒川温泉」の場所は、決して便利なアクセスで行ける所ではない、いや むしろ大変、地の利は悪く、福岡から車で2.5時間、久留米からでも2時間、熊本市内からでも1.5時間かかる山里の中の一角にあり、隠れ里のようなところにある温泉である。
大分の別府温泉は市内中心地にあるし、お隣の湯布院も別府から車で30分で行けるのだが、この「黒川温泉」は全く違う。周りとは隔離されたような別世界の場所にある温泉で、宿泊施設は約30箇所あり、小さいエリアでこじんまり集まっているという感じ。

何故、ここの温泉が「別格の温泉」として高い評価があるのかは、それのロケーションから持つ独特の雰囲気、自然に囲まれた別世界、お宿のもつ雰囲気、料理、温泉の泉質等など色々あるが、一番強い要素となっているのは「お客様を受け入れる気持、おもてなしをする気持ちが他を圧倒して強い」と言う事です。
 一つの例として、「湯のはた新聞」という黒川温泉の広報紙の役目をした新聞がる。
これが実に良い、温かみがあるイラストと、日常の黒川温泉での出来事、旅館の女将さんのコメント、黒川温泉でのイベントなど 手書きの文字で 大変美しく、しかもやさしい口調で書かれて、読んでいるだけで「黒川温泉」の人の心まで、通ってくる新聞になっている。
これのファンは大変多いと思うし、黒川温泉の皆さんが思っている「おもてなしの気持ち」を大変上手に表現していると思います。 
また、もうひとつは ある旅館にパンフレットを送ってもらうようにインターネットで要望したところ、2日後に届いた封筒の中には宿のパンフレット、湯のはた新聞、地図のほかに熊本県と大分県の観光施設の割引チケットが入っていました。 
私も、旅行にはかなり行きましたが、施設の割引チケットを事前に送られてきた事はあまり記憶にはありません。
 この「黒川温泉」に行かれる方は、車などで到着される方が多いと思うが、車で旅行する場合は、色々な所を観光してから、夕方に黒川温泉に入られる事が多いと思います。事前に、その観光施設の割引チケットがあれば、それも使えるので利用者としては、大いに助かる事だと思いますし、何より事前に割引チケットを送ってくれる「心遣い」を嬉しく感じる事、もう一つは「熊本や大分のエリア全体を大切にしているんだなあ」と地元への愛着を感じました。
湯のはた新聞 黒川温泉 (4).jpgやさしさが伝わる湯のはた新聞 黒川温泉 (8).jpg湯のはた新聞 最高ですこのような「心遣い」ができるところは、宿泊しても満足できると思います。
皆さんの中で、旅行に行かれて、色々な観光施設を回られて ようやく疲れて宿に着くと、そこの受付のカウンターに「回った観光施設の割引券」が並んでいて、「これだったら これを使って明日にすれば良かった!」と思った経験はありませんか? 先に渡すか、後で渡すかは全然違う効果があるんです。 

小さい規模での大切な事- 全国の温泉ランキングで高い点を取る所は、1位箱根 2位別府 などの所です。
これらのランキングの要因は大勢のお客様が行った事がある、大勢のお客様を集客できる施設や営業の歴史が長いこと、サービスが良かった事、観光施設も多い事など 他にも色々とあると思います。
しかし、この温泉エリアの規模が大きいか小さいかは 経営者や街全体が気をつけないといけない事があります。
箱根や別府、などの宿泊施設が多く大規模な温泉エリアにある宿泊施設で、あるお客様が不満に思った宿泊施設があったとしても、そのお客様は そのエリアに対してではなく、あくまでもその宿泊施設に対して不満に思うだけで済むのです。
「これだけ大きい温泉観光地ともなれば、変な所もあるのは仕方ない 今回はアンラッキーだった」と納得してしまいます。 
 ところが 小さい規模での温泉観光地になれば そうは行きません。
同じ事が起こった時に、「なんだこの温泉街は! どこも同じようなものだろうが全くなってない!」とサービスや御もてなしの悪かった事が、宿泊施設だけではなく エリア全体に広がってしまって、最悪の場合は口伝いに「悪い評判」が広がってゆきます。 
ですので、小さい規模だと 街全体の人が、一人一人のお客様に同じ気持ちを持って、「心から喜んでもらえる おもてなし」を心がけて行かないといけないのです。
それが 出来ているから「黒川温泉」の評価が高いのです。 

商店街で モノを購入する時も同じです、小さい規模の商店街でモノを買った時に 悪い印象を受けたら そのお客様は二度と行きません。しかし、大きな商店街で買った時に、同じ事が起こっても、「仕方ない 今度は他の店で買おう」と思いその商店街に また行きます。 
小さい規模で集団でやる事の難しさは そんな所にもあるのです。 しかし、皆が心を一つにして、上質のおもてなしを心がければ 小さい事はメリットにもなる事もあります。 黒川温泉は 見事にそれを実践できた素晴らしい例だと思います。

「心からのおもてなし、心から受け入れるという気持ち」 街全体がそうなれば、不便な場所だって克服できて、最高の評価を受ける事ができる良い見本です。 私が、パンフレットを請求したお宿からは、毎月メールマガジンを送ってくれていますが、そのメールの文章も写真も大変楽しいメールです。お客様と宿のとの 精神的な距離感を感じさせない書き方で好感が持てます、最後の文章が 「心の栄養補給になればと思います!と締めくくられています。 充分、心の栄養補給になりました。